【4月25日 AFP】インドネシアのアナック・クラカタウ(Anak Krakatoa)山が24日、噴火した。これを受けて当局は翌日、警戒レベルを4段階の上から2番目に引き上げた。

 アナック・クラカタウ山は先月以降、活動を急激に活発化させていた。24日に最大の噴火が起き、噴煙が3000メートル上空に達した。

 当局は、この噴火でジャワ(Java)、スマトラ(Sumatra)両島間の海上に噴煙が広がったため、近隣住民に屋外でのマスク着用を呼び掛けるとともに、火口周辺の立ち入り禁止区域を拡大した。

 オンライン会見を行った火山防災当局によると、火口から放出される二酸化炭素(CO2)の量も急増。15日には68トンだったが、23日には9000トン以上が放出されたという。

 インドネシアでは、1883年にクラカタウ(Krakatoa)山が大噴火を起こし、約3万5000人が死亡したと推定されている。この噴火後に形成されたのが、「クラカタウの子」を意味するアナック・クラカタウ山だ。

 同火山が前回噴火したのは2018年。その際には津波が発生して429人が死亡、多数の住民が家を失った。(c)AFP