【4月25日 AFP】男子テニス、セルビア・オープン(Serbia Open 2022)は24日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は2-6、7-6(7-4)、0-6で第2シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)に敗れて今季初優勝を逃した。試合後には、3セットの戦いで「ガス欠」を起こしたことを認めた。

 5月の全仏オープン(French Open 2022)を前に勝ち癖を取り戻したかったジョコビッチだが、優勝には届かなかった。しかしコンディション不足に落胆しながらも、ジョコビッチは3回目の全仏制覇へ向けて前向きさを保ち、「ゆっくりだが確実に前進している。パリ(全仏オープン)が大きな目標だし、そこまでには準備を整えたい」とコメントした。

 ジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチン接種を受けないままオーストラリアに入国した後、メルボルンを強制退去となって今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)で連覇のチャンスを逃し、今季はこれがわずか3大会目だった。

 2月のドバイ選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2022)は準々決勝で敗れ、今月のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)はまさかの初戦敗退。今大会は3試合連続で3セットマッチの激戦を乗り越えており、決勝ではここまでの試合時間の長さが影響した。

 ジョコビッチは「明るい面に目を向けなくてはならないし、母国の人たちの前で決勝を戦えた。第3セットはガス欠になり、あれ以上戦えなかったのは残念だった」とコメントした。

「3セットマッチを4試合戦って疲れてはいるが、同時にここまでの3試合に何とか勝てたことを喜んでもいる」

「クレーコートシーズンでの継続性という点で、その経験が今後に生きてくると思っている」

 対するルブレフはオープン13(Open 13 Provence 2022)とドバイ選手権に続く今季3勝目を挙げ、今季のタイトル数でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に並んだ。(c)AFP