【4月22日 AFP】男子テニス、セルビア・オープン(Serbia Open 2022)は21日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア) は4-6、6-3、6-3で第7シードの同胞ミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic)を下し、準決勝に進出した。

 世界ランキング1位のジョコビッチは、同38位で絶好調を維持しているケツマノビッチに第1セットを先取されたものの、2戦連続で逆転勝ちを収めた。試合後には、「ケツマノビッチはとても手堅く、ほとんどミスをしなかった。相手は動きが非常に良かったが、自分も1セット1ブレークダウンとされたとはいえ、全体的にはきのうより良かった」と振り返った。

「試合感覚としては、レベルが一つか二つ上がった気がした。必ずチャンスをつかめると確信している。チャンスが到来したら、それを生かしてみせる」

 連覇を目指す来月の全仏オープン(French Open 2022)に向けてギアを上げていく中、20日の初戦でも同胞のラスロ・ジェレ(Laslo Djere)を相手にフルセットの戦いを強いられたジョコビッチは、「体力的にはどうにか戦い抜く力を取り戻せた。約2時間半の試合が続いたけれど、それほど疲れていない」とも語った。

 ジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチン接種を受けないままオーストラリアに入国した後、メルボルンを強制退去となって今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)で連覇を果たせず、今季はこれがわずか3大会目となっている。

 セルビア・オープンでは自身3回目にして母国では通算4度目のタイトル獲得を目指しており、決勝進出を懸けた次戦はカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)と対戦する。(c)AFP