【3月31日 AFP】米ホワイトハウス(White House)のケイト・ベディングフィールド(Kate Bedingfield)広報部長は30日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナの戦況などについて正確な報告を受けておらず、側近との関係が悪化しているとする、米情報機関の機密情報に基づく分析結果を明らかにした。

 ロシアによるウクライナ侵攻開始から1か月以上が経過する中、ロシア軍の攻撃が行き詰まる一方、ウクライナ軍はここにきて首都キエフ近郊の要地イルピン(Irpin)を奪還するなど一部で反転攻勢に出つつある。

 ベディングフィールド氏は「(プーチン氏は)ロシア軍が苦戦していることや制裁によるロシア経済への影響について、顧問から誤情報を伝えられていると考えられる」と述べた。その背景には、「上級顧問団が恐怖のため真実を語れない」ことが挙げられると説明した。

 米政府高官によると、プーチン氏は、ウクライナに徴集兵が派遣されていることさえ知らなかったとされる。

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は30日、訪問先のアルジェリアの首都アルジェで記者会見し、「専制国家では権力者に真実を告げる人はいない」と語った。(c)AFP