【3月29日 AFP】ウクライナ南部の都市ミコライウ(Mykolaiv)で29日、州庁舎がロシア軍の爆撃で大きな被害を受け、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領によると、7人が死亡し、22人が負傷した。

 デンマーク議会で行ったオンライン演説で、ゼレンスキー氏は「現在把握している限りで7人が死亡し、22人が負傷した。捜索はまだ続いている」と述べた。

 これより先、ビタリー・キム(Vitaly Kim)州知事はフェイスブック(Facebook)に、庁舎内にいた人の大半は無事だったが、数人の民間人と兵士が行方不明になっているとつづった。

 現場に駆け付けたAFP記者は、がれきの下敷きになっていた2人の遺体が収容されるのを目撃した。

 ミコライウは数週間にわたり激しい爆撃を受けていたが、最近は前線が遠ざかったとみられ、ロシア軍による攻撃も減少していた。

 ミコライウはウクライナ最大の港湾都市オデッサ(Odessa)に向かう際の要衝で、制圧されれば、ロシア軍にとって大きな戦果となる。

 カナダ出身でウクライナの居住権を持つドナルドさん(69)はAFPに対し、「ヒューという音が聞こえたと思ったら爆発音がした。窓ガラスが震えた」と証言した。(c)AFP