【3月27日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は26日、ポーランドの首都ワルシャワの王宮で演説し、ウクライナに侵攻したロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は「権力の座にととどまってはならない」と述べた。

 バイデン氏は、ロシアに対するウクライナの抗戦は「自由のための偉大な戦い」の一環だとし、世界は「この先の長い戦い」に備えるべきだと表明。ウクライナに対し、「われわれはあなた方と共にある」と呼び掛けた。

 ロシアに対しては、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の領土を「1インチたりとも侵すことは考えないように」とけん制。一方でロシアの一般市民については「われわれの敵ではない」とし、西側諸国により科された厳しい経済制裁の責任をプーチン氏に問うよう訴えた。

 演説の終わりに、「われわれには異なる未来がある。民主主義と道義、希望と光に根付いた明るい未来だ」とし、「この男が権力の座にとどまってはならない」と断じた。

 バイデン氏はこれに先立ち、ワルシャワ市内でウクライナ難民と面会した際、プーチン氏を「虐殺者」と呼び批判していた。(c)AFP