【3月25日 AFP】ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は25日、ロシアがウクライナで化学・生物兵器を使用する可能性があると米政権が警告していることについて、米国には世界各地で行っている自国の化学・生物兵器計画から注目をそらす狙いがあると反論した。

 報道官は「ウクライナをはじめ、さまざまな国で米国が実施している化学・生物兵器計画に絡むスキャンダルが世界で取り沙汰されている」と主張。「米国人の取り組みや未解明の事項、さらにその研究で生じた、また将来生じかねない結果について懸念する人が世界には多数存在する」と述べた。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は21日、ロシアがウクライナで化学・生物兵器の使用を検討しているのは「明白」だとの認識を示し、万一実際に使用されれば、西側諸国が厳しい対応を講じると警告した。(c)AFP