【3月24日 AFP】ロシアの同盟国ベラルーシは23日、ウクライナ政府が内政干渉をしているとして、駐ベラルーシ外交官の大半を国外追放すると発表した。

 首都ミンスクのウクライナ大使館には現在20人以上の職員がいるが、残るのは大使のほか4人の外交官のみとなる。西部ブレスト(Brest)のウクライナ領事館については「職員が事実上不在」として、閉鎖される。

 ベラルーシはロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウクライナから外交官をすでに呼び戻している。

 ベラルーシ外務省のアナトリー・グラズ(Anatoly Glaz)報道官は「ウクライナは2020年以降、数々の非友好的な行為によって、わが国との2国間関係やビジネス取引、長年のつながりを無責任に損ねてきた」と指摘。「ウクライナ当局は直接・間接的にわが国の内政に干渉し始め、2国間交流を停止するに至った。ウクライナは2021年以降、ベラルーシを敵国と呼んでいる」と説明した。

 これに対し、ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ(Oleg Nikolenko)報道官は声明で「わが国は、ベラルーシによる今回の動きをウクライナに対するいわれのない新たな敵対的措置と見なす」と非難。外交官12人が「72時間以内」の出国を命じられたとし、「問題をうやむやにはさせない」と述べた。(c)AFP