【2月26日 AFP】フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は25日、ベラルーシのロシア属国化への懸念を表明した。

 ロシア軍は数週間前から合同軍事演習名目でベラルーシに約3万人を配備。ベラルーシからも部隊をウクライナに侵攻させた。

 ルドリアン氏は「ベラルーシもその国民も、戦争を選んだ残忍な政権の属国や共犯者になるべきではない」と主張。「(ベラルーシのアレクサンドル・)ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)政権がロシアのウクライナ侵攻に加担したことは、ロシアへの服従の度合いが非常に深刻な段階まで進んでいることを示している」と述べた。

 ベラルーシは2020年8月の大統領選後、ロシアにますます接近している。欧米諸国は不正選挙だったとの見方を示しており、国内でも大規模な抗議デモが行われた。

 ベラルーシでは27日、憲法改正の是非を問う国民投票が実施されるが、ルカシェンコ氏の権力維持を目的にしたものとみられている。

 憲法改正案には、ソ連崩壊後に中立を貫いてきたベラルーシの立場を変更し、ロシアの軍と核兵器の配備を恒久的に認める条文も盛り込まれている。(c)AFP