【3月21日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)は20日、男子シングルス決勝が行われ、大会第20シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)が6-3、7-6(7-5)で第4シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)から金星を挙げ、優勝を果たした。

 敗れたナダルは今季開幕から続いていた連勝が20でストップ。歴代最多タイとなる37回目のマスターズ1000(ATP Masters 1000)優勝はならなかった。

 世界ランク20位のフリッツはキャリア通算2勝目で、マスターズ1000では初優勝。地元米国勢のBNPパリバ・オープン制覇は2001年のアンドレ・アガシ(Andre Agassi)以来となった。

 フリッツは大会が行われたインディアンウェルズ(Indian Wells)のあるカリフォルニア南部出身の24歳。この日は右足首に強い痛みがあり、朝に確認した際は出場自体も厳しく感じる状況だったという。そうした中で獲得した自身最大のタイトルに「かなうなんて思っていなかった子どもの頃の夢だ」と喜んだ。

 一方、35歳のナダルもこの日は痛みを押してのプレーで、試合中に2度上半身に治療を受けた。

 足のけがでキャリア続行も危ぶまれた2021年をへて、今年は全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)で歴代単独最多の四大大会(グランドスラム)21勝目を挙げると、その後もメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2022)を制したナダル。

 すでに次週のマイアミ・オープン(Miami Open 2022)は出ずに休養し、今後はクレーコートシーズンに備えることを明言している。(c)AFP