【3月17日 AFP】(写真追加)ロシア軍に包囲されるウクライナ南部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)の当局は16日、「数百人」の民間人が避難している劇場が、ロシア軍の空爆を受けたと発表した。

 同市当局はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)への投稿で、「数百人が避難している劇場をロシア軍が意図的に破壊した」と説明。当局が投稿した写真には、劇場の中央部分が完全に破壊され、がれきから煙が立ち上る様子が写されている。

 米宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズ(Maxar Technologies)が提供した今月14日撮影の衛星画像からは、劇場の両側の地面にロシア語で「子ども」と書かれたメッセージが確認できる。市当局は現在、人的被害の確認を試みているが、周辺で続く砲撃に阻まれているという。

 一方、ウクライナ当局によると、北部チェルニヒウ(Chernihiv)では同日、パンを求めて並んでいた人々がロシア軍の攻撃を受け、10人が死亡。さらに集合住宅が砲撃を受け、がれきの中から子ども3人を含む5人の遺体が収容された。(c)AFP