ウクライナ、各地で攻撃による死者 親ロ派地域で23人死亡
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【3月15日 AFP】ロシア軍の侵攻を受けているウクライナでは14日、西部のテレビ塔や首都キエフ、東部の親ロシア派武装勢力が支配する地域に対する攻撃があり、死者の報告が相次いだ。
親ロ派によると、東部ドネツク(Donetsk)では、ウクライナ側が発射したトーチカU(Tochka-U)ミサイルが撃墜された際、破片が市中心部に落下。ロシア当局によれば、複数の子どもを含む民間人少なくとも23人が死亡、18人が負傷した。ロシアは、ウクライナ政府による「戦争犯罪」だと非難。親ロ派は、路上に血まみれの遺体が多数横たわる写真を公開した。一方、ウクライナ軍はドネツクへのミサイル発射を否定している。
西部リブネ(Rivne)州のビタリー・コバリ(Vitaliy Koval)知事によると、同州リブネ市に近いアントピリ(Antopil)村では、ロシア軍がテレビ塔を攻撃し、9人が死亡、9人が負傷。現場ではがれきの下に閉じ込められた人々の救出活動が行われている。
キエフでは、ミサイル攻撃により少なくとも2人が死亡。同市は現在、2方面からロシア軍が迫っており、これまでに市民300万人のうち半数以上が市外へと逃れた。一方、南東部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)ではロシア軍の包囲が続いており、当局によると2200人近くが死亡した。(c)AFP/Dmitry ZAKS, Dave CLARK
