【3月9日 AFP】(更新)米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は8日、米国によるロシアの原油と天然ガスの輸入禁止を発表した。ロシアのウクライナ侵攻に対する米国の経済制裁としてはこれまでで最も踏み込んだ措置となる。

 禁輸により、すでに高騰している国内のガソリン価格がさらに上昇する可能性が高いが、バイデン氏に対しては、与野党の議員から禁輸措置を求める強い圧力がかかっていた。

 同日には英国も、今年末にかけてロシア産原油の輸入を段階的に停止すると発表。英石油大手シェル(Shell)は、ロシアの石油・ガス事業からの撤退と同国産原油の購入の即時停止を表明するとともに、先週ロシア産原油を購入したことについて謝罪した。

 欧州連合(EU)の欧州委員会(European Commission)も、ロシア産天然ガス輸入量を年内に3分の2削減する方針を表明。不足分を補うため、新たなガス供給源を利用するほか、冬に向けた備蓄を増やし、エネルギー効率を高める努力を強化するとした。(c)AFP