【3月3日 AFP】ロシアの石油大手ユコス(Yukos)の元社長で、英ロンドンで亡命生活を送っているミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)氏は1日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナでの戦争に勝利することはなく、逆に失脚を速める結果になったと語った。

「石油王」とも呼ばれたホドルコフスキー氏はテレビ局「フランス24(France 24)」のインタビューで、プーチン氏は「被害妄想」が高じて「感情的」にウクライナ侵攻を命じたと指摘。

「自殺行為だ。(首都)キエフや(東部の都市)ハリコフ(Kharkiv)を制圧できても、ウクライナに勝利することはできない。自らの終わりを速めている」と話した。

 最終的にはロシア経済の破綻に伴い、1、2年後にはプーチン政権は崩壊すると予測した。

 ホドルコフスキー氏はユコスの社長時代、プーチン氏とも面識があった。しかし、プーチン氏を批判したことから容疑をでっち上げられ、逮捕されたと言われている。2003年から13年まで収監されていた。

 ホドルコフスキー氏は、プーチン氏はウクライナに侵攻しさえしなければ生涯権力の座にとどまるほどの権勢だったが、今や「歴史的な」過ちを犯したと語った。

 プーチン氏は20年以上権力の座にあり、周囲は怖くて真実を伝えられなくなっていたため、ウクライナの抵抗を見くびっていたと指摘。「花束で迎えられるとでも思っていたのだろう」と突き放した。(c)AFP