【3月7日 AFP】自転車ロードレース、パリ~ニース(Paris-Nice 2022)は6日、第1ステージ(マントラビルからマントラビル、160キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)勢が上位を独占し、プリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)とワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)は新たにチームメートになったクリストフ・ラポルテ(Christophe Laporte、フランス)にステージ優勝を譲った。

 ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)3連覇中のログリッチは、前回大会は最終日の落車で優勝を逃しており、初日の結果は大会制覇に向けて大きな後押しとなる。

 8日間行われるレースの開幕ステージは平たん区間のため、集団スプリントが予想されていたが、実力者をそろえるユンボはフィニッシュまで5キロ地点の上りで抜け出すと、後続のメイン集団に22秒差をつけてフィニッシュ。ボーナスタイムも獲得した。

 チームで先輩になるログリッチとファン・アールトは短く言葉を交わすと、ユンボで最初のビッグレースとなるラポルテに前に出て、ステージ優勝とイエロージャージーの栄誉を手にするよう伝えた。

 思わぬサプライズを受けたラポルテはレース後、「信じられない」と喜び、「残り1キロのところで初めて伝えられた。アタックも含め、もともと計画されていたことではなかった。プリモシュとワウトが良い位置につけていたから攻めた」とコメントした。(c)AFP