【3月2日 AFP】フィギュアスケートや陸上を中心に、スポーツ界ではウクライナへ侵攻したロシアに制裁を科す動きが続き、同国はスポーツ面で大きな代償を払わされている。

 伝統的にフィギュア強国で、北京冬季五輪でも金2個を含む6個のメダルを獲得したロシアだが、すべての公式戦から追放された。これにより、ロシアの選手はフランス・モンペリエ(Montpellier)で今月行われる世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2022)にも出場できない。

 陸上では、ロシアとベラルーシが第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)と世界室内陸上選手権(World Athletics Indoor Championships Belgrade 22)から除外された。

 一方テニス界では、男女プロツアーと四大大会(グランドスラム)への参戦継続は認められたが、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)とビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup)には出場できなくなった。

 先日世界ランキング1位に立ったダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)や、女子3位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)は、個人での主要大会参戦は続けられる見込みとなったが、団体戦の出場は国際テニス連盟(ITF)から禁止されたため、両国代表としてのプレーはできず、デビスカップ前回王者のロシアは今季の大会に出場できない。

 他競技では、国際自転車競技連合(UCI)がロシアのチームと同国代表の出場資格を停止したが、他国に拠点があるチームの同国出身選手は引き続き出場できる。バレーボールでも、ロシアが8月と9月に予定されていた世界選手権(FIVB Volleyball World Championship)の開催権を剥奪された。

 フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)を含めた国際自動車連盟(FIA)の管轄競技では、ロシア人ドライバーは引き続き出場できるが、中立の立場での参加になる。(c)AFP