【3月5日 AFP】ロシア代表として自転車ロードレースのワールドツアーに参戦していたパベル・シヴァコフ(Pavel Sivakov)が、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、今後はフランス代表で出場することを決めた。

 シヴァコフは自転車選手だったロシア人の両親の間にイタリアで生まれ、フランスで育った24歳。

 ロシアとベラルーシのチームをめぐっては、国際自転車競技連合(UCI)が1日に全ての国際大会からの除外を決定したが、それ以外の地域のプロチームに所属する個々のアスリートは処分の対象外となっている。

 シヴァコフは英国のイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)に所属しており、国を変更しなくても競技続行は可能となっていた。それでも「当面の間はフランス人になりたいと思い、UCIに変更を打診した」といい、「現在ウクライナで起きている状況を踏まえ、このプロセスを加速させたかった」と語った。

 イネオスによると、UCIは2日に同選手の代表変更を承認したという。

 シヴァコフは反戦を繰り返し訴えており、「すでに話した通り、自分は戦争に断固反対だ。思いは全てウクライナの人々と共にある」と強調。「世界の大多数の人々と同じく、平和とウクライナの苦しみが早く終わることを願っている」と語った。(c)AFP