【3月7日 AFP】サッカー元ウクライナ代表のアンドリー・シェフチェンコ(Andriy Shevchenko)氏が6日、イタリア最大の時事番組に出演し、涙ながらに母国に手を差し伸べるよう求めた。

 国営イタリア放送協会(RAI)の番組「ケ・テンポ・ケ・ファ(Che Tempo Che Fa)」に出演したシェフチェンコ氏は、涙をこらえながらウクライナの首都キエフ近郊にとどまる家族が直面している状況について説明した。

「母、姉妹、そして親戚は今もウクライナにいて、彼らとは毎日話をしている。残ったのは彼らの選択だった」

「自分の国で起きていることを涙なしに直視することはできない。彼らは、爆撃された町、殺された子どもやお年寄りについて、ウクライナで起きていることの真実を教えてくれる」

「われわれは停戦するようロシアに働きかけ、説得する必要がある。外交的な解決を模索し、この戦争を止めなければならない」

 現役時代にイタリア・セリエAで活躍した45歳のシェフチェンコ氏は、同国の赤十字(Red Cross)が主導するウクライナ人道支援の寄付金を募るため番組に出演した。

「イタリアに来たとき、この国は私に心を開いてくれた。私はあなたたちの一員であるように感じさせてくれたし、第二の故郷のように感じている」

「そして今お願いしたい。私の国の人たちに心を開いてほしい。あなたの助けが必要だ。私が思ったように、ウクライナの人々にも感じさせてあげてほしい」 (c)AFP