【3月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するウクライナ代表のオレクサンドル・ジンチェンコ(Oleksandr Zinchenko)が5日、英BBCのインタビューで、ロシアが祖国を侵攻してから涙をよく流しており、家族がいなければ他競技のスター選手のように帰国して戦っていただろうと話した。

 25歳のジンチェンコは、同胞は侵略への抵抗を「諦めない」だろうと話し、戦争に対して口を閉ざすロシア人サッカー選手を批判した。

 ボクシング現世界ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk)や、サッカー指導者のユーリ・ベルニダブ(Yuriy Vernydub)氏ら、複数のウクライナスポーツ界の大物が武器を取って戦うために帰国している。

「正直に言うと、娘や家族がいなければ自分はそこにいただろう」としたジンチェンコは、「自分はそういうふうに生まれた。自分の国の人たちのこと、彼らのメンタリティー、そして彼ら全員が同じように考えていることを私は知っている」と続けた。

「ウクライナ人であることを誇りに思う。そしてそれは生涯変わらないだろう」

 シティ加入前の2016年にロシアのFCウファ(FC Ufa)で1年間プレーしたジンチェンコは、今でも起こったことに動揺しているという。「夜中に私を起こしたとき妻は泣いていた。ショックだった。彼女はウクライナで起こっていることに関する動画や写真を見せてくれた」

「恐らく最も近いのは、身内が死にかけているときの気持ちだ。体の内側から感じるこの嫌な気持ちだ。だがこれはもっとひどい」

「ただただ泣いている」 (c)AFP