【3月6日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)は5日、ロシアによるウクライナ侵攻を理由に、ロシア人ドライバーのニキータ・マゼピン(Nikita Mazepin)との契約を解除した。これを受けてマゼピンは「今回の一方的な措置」に対抗する考えを示唆した。

 2021年はポイントを獲得できずに終わった23歳のマゼピンは、F1での2年目のシーズンを心待ちにしていたが、ハースはこの日、マゼピンとロシア企業のスポンサー、ウラルカリー(Uralkali)との契約を解除した。ウラルカリーは炭酸カリウムを専門に生産している企業で、マゼピンの父親で実業家のドミトリー(Dmitry Mazepin)氏が社外取締役を務めている。

 国際自動車連盟(FIA)は1日、ロシア人ドライバーはFIA旗の下「中立的立場」でのレース出場を認めると発表。このルールに従う用意があったというマゼピンは、「F1契約が打ち切られたと聞いてとても残念に思っている」と心情を明かした。

「困難は理解しているが、FIAの裁定、およびレースを続けるために提示された条件を受け入れるという自分の意思は完全に無視され、プロセスを踏むことなく今回の一方的な措置が取られた。近いうちにもっと多くのことを話したい」 (c)AFP