【3月4日 AFP】ウクライナの港湾都市マリウポリ(Mariupol)の市長は3日、同市を包囲しているロシア軍が、電気や食料、水、暖房の供給や輸送機関の遮断を試みていると明らかにした。

 バディム・ボイチェンコ(Vadym Boichenko)市長は、旧ソ連のレニングラード(Leningrad、現サンクトペテルブルク、St. Petersburg)が第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツ(Nazi)に包囲されて数十万人の死者が出た「レニングラード包囲戦」に言及し、ロシア軍が「レニングラードのようにここを封鎖しようとしている」と述べた。ロシア軍が列車を破壊したため、女性や子ども、高齢者を避難させることができなかったという。

 ロシア軍はこれに先立ち、ウクライナ南部ヘルソン(Kherson)を3日間にわたり包囲した末に制圧。ヘルソンの東に位置する要衝であるマリウポリには約40万人が暮らすが、冬の寒さの中で水も電気もない状態が続いている。(c)AFP