【2月25日 AFP】ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領を支持する共和党議員らは、世界的な危機に際しては党派を超えて協力するという慣例を破り、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の非力さを非難した。

 トランプ氏の最も忠実な支持者の一人で、白人至上主義とのつながりを指摘されているポール・ゴサール(Paul Gosar)下院議員(アリゾナ州)は「トランプ氏は不可能を可能にし、中東に平和をもたらした。バイデン氏も不可能を可能にし、欧州に戦争をもたらした」とやゆした。

 リサ・マクレーン(Lisa McClain)下院議員(ミシガン州)は「ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、バイデン大統領が世界のリーダーとしていかに弱いかを見抜き、付け込んだ。バイデン氏の汚点がまた一つ増えることになる」と突き放した。

 トランプ氏もFOXニュース(Fox News)の番組に出演し、自身の政権を終わらせた「不正選挙」が今回のロシアによるウクライナ侵攻の原因になったとぶちまけ、バイデン氏は「おそらく今も眠っているのだろう」とあざけった。

 ただ、トランプ氏は、米軍がロシア軍と戦うためウクライナに派遣されていると勘違いしていたもようで、隠密行動を取らなかったと米軍を非難。後に発言を訂正される失態を演じた。(c)AFP/Frankie TAGGART