【2月16日 AFP】オーストラリアの警察は16日、シドニー沖でサメによる襲撃を目撃したとの通報を受けた後、遺体が収容されたと発表した。同市では1963年以降、サメの襲撃による死亡事故は報告されていなかった。

 現場近くの岩場で釣りをしていた男性は公共放送ABCに対し、シドニー近郊のリトルベイ(Little Bay)のビーチ沖合でウエットスーツを着た男性が大きなサメに襲われ、海に引きずり込まれるのを目撃したと語った。襲撃は数秒間続き、「多くの水しぶきが上がった」という。

 シドニーを州都とするニューサウスウェールズ(New South Wales)州警察は、サメによる襲撃の通報を受けて現場に駆け付けた警官が、海中で遺体を発見したと発表。調査が続いており、リトルベイのビーチは閉鎖されているとしている。

 現地の野生生物保護団体によると、豪州では昨年、サメによる襲撃で3人が死亡。うち2人はニューサウスウェールズ州沖で亡くなったという。今年に入ってからは、死者は報告されていなかった。

 警察はビーチの利用者に対し、海水浴は巡回が行われているビーチのみで行う、日没後の海水浴は避ける、サメの餌となる魚の群れや河口、水が濁っている一帯には近づかないなどの注意喚起に従うよう呼び掛けている。(c)AFP