ワリエワは「祖父の薬」が原因で陽性と主張、IOC幹部明かす
発信地:北京/中国
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【2月15日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)の幹部が15日、北京冬季五輪に出場しているフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア五輪委員会<ROC>)が、祖父の薬に禁止薬物が含まれていたため検査で陽性反応を示したと、聴聞会で主張したことを明かした。
IOC委員のデニス・オズワルド(Denis Oswald)氏は北京で報道陣に、「私は聴聞会に参加しなかったが、彼女の祖父が服用していた薬を混用していたというのが彼女の主張であった」と話した。
ロシアメディアによると、ワリエワは心臓病の祖父と同じグラスを使用したとされている。
2014年ソチ冬季五輪における、ロシアの組織的ドーピングを調査した懲罰委員会を監督した弁護士のオズワルド氏は、陽性を示した薬物はワリエワのような年齢の女子が摂取するような代物ではなかったと話している。
「薬物にはいささか奇妙なところがあったのは事実だ。彼女の年齢の女子であればなおさらである」
「だが繰り返しになるが、それがどのようにして起きたのかが正確に分からない限り、判断を下すのは困難だ」
またオズワルド氏は、「彼女のスタッフを含め、本件ではあらゆる側面を調査したい。15歳の少女が単独でできるような不正ではないことはご想像の通り。取り巻きは調査対象になる」と話し、コーチやアドバイザーを含むワリエワの関係者が調査されるだろうと話した。(c)AFP
