【2月14日 AFP】フランス首都パリにある主要駅の一つ、北駅(Gare du Nord)で14日朝、刃物を持った男が警官を襲撃し、警官は男を射殺した。警察筋が明らかにした。

 北駅は、英ロンドンからの高速鉄道の終着駅でもあり、利用者が多い。

 匿名で取材に応じた警察筋によると、男は約30センチの刃物を手に、駅を巡回していた警官2人に襲いかかった。刃物には、「警官は皆ろくでなし(All Cops Are Bastards)」を意味するACABという英語の頭文字が書かれていたという。

 ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相はツイッター(Twitter)で、事件発生時刻は午前7時ごろで、「警官は携行していた銃を使用し、自身と旅客にとってのあらゆる危険を排除した」と明らかにした。

 現場に居合わせたテレビ局の記者が撮影し、ソーシャルメディアに投稿した動画には、2発の銃声が捉えられていた。

 ジャンバティスト・ジェバリ(Jean-Baptiste Djebbari)交通担当相は地元メディアに対し、「男は北駅を徘徊(はいかい)しているとして警察が把握していた人物だった」と述べた。(c)AFP