【2月12日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

英国の植物、1か月早く開花 温暖化の影響

 英国で、地球温暖化の影響により植物の開花時期が約1か月早まっていることが、2日公表の研究で分かった。農作物や野生動物への影響が懸念される。

 論文は英学術専門誌「英国王立協会紀要B(Proceedings of the Royal Society B)」に掲載された。

 研究では、開花時期の推移を調べるため「自然カレンダー(Nature's Calendar)」と呼ばれるデータベースを使用した。自然カレンダーは、科学者、博物学者、ガーデニング愛好家や庭師、英国王立気象学会(Royal Meteorological Society)などの団体から寄せられた観測情報をまとめたもので、200年以上前から運用されている。

 国内の高木や低木、薬草、ツル性植物など406種の観察記録40万件以上を調べた結果、1987~2019年の平均開花日は、1753~1986年に比べ30日早くなっていたことが分かった。

英ロンドン中心部のセント・ジェームズ・パーク(2021年2月24日撮影)。(c)JUSTIN TALLIS / AFP

ドバイもレジ袋有料化、1枚8円

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で、7月1日から使い捨てのプラスチック製レジ袋1枚につき0.25ディルハム(約8円)が徴収される。

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで、商店の前を歩く人(2020年3月25日撮影、資料写真)。(c)Giuseppe CACACE / AFP

ガソリンスタンド追い抜く? バイク用バッテリー交換所 台湾

 台湾では近年、電動バイクでのバッテリー交換所の利用が増えている。交換所は、化石燃料からの転換を一気に加速させると開発者らは期待を寄せる。

 台湾のスタートアップ企業「ゴゴロ(Gogoro)」は、台湾全土のコンビニエンスストアの前や駐車場内に計2300か所を超えるバッテリー交換所を配している。電動バイクの利用者はここで空になった電池を、充電済み電池と交換する。

 ゴゴロの創業者ホレイス・ルーク(Horace Luke)最高責任者(CEO)は、バッテリーも交換所もコンパクトで済むこの技術は、自動車よりもバイクに適していると語る。

 ゴゴロによると、台湾の主要4都市では、すでにバッテリー交換所の数がガソリンスタンドを上回っている。

  2015年以降、これまでに交換されたバッテリーは2億4000万本を超える。これにより、約36万トンの二酸化炭素(CO2)の排出を抑えたという。

台湾・台北のバイク通勤者(2021年12月15日撮影)。(c)Sam Yeh / AFP

ケニアの国立公園、600ヘクタール焼失 放火疑いも

 ケニアの首都ナイロビの北約100キロに位置するアバーディア国立公園(Aberdare National Park)での火災について(か、~で発生していた火災について~)、森林公社(KFS)は7日、鎮火したと発表した。約600ヘクタールが焼失した。放火の疑いがある。

 公園には壮大な滝や竹林がある他、ヒョウやゾウ、絶滅の危機にひんするクロサイなどの野生動物が生息している。

ケニア・アバーディア国立公園の火災の様子(2022年2月7日撮影)。(c)Yasuyoshi CHIBA / AFP

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