【2月8日 AFP】ケニアの首都ナイロビの北約100キロに位置するアバーディア国立公園(Aberdare National Park)で火災が発生していたが、森林公社(KFS)は7日、鎮火したと発表した。焼失面積は約600ヘクタールに上り、放火が疑われている。

 火災は5日に発生。自然保護官や消防士、ボランティアら数十人が消火活動に当たった。

 アバーディア国立公園は、英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が王女だった1952年、公園内のホテル「ツリートップス(Treetops)」に滞在中、父王死去の知らせを受けたことで知られる。

 火災をめぐっては、放火の可能性も浮上している。被害状況を調査した環境保護団体「ライノ・アーク(Rhino Ark)」のアダム・ムワンギ(Adam Mwangi)氏は「人間の活動が火災の原因であることは間違いない」とAFPに語った。

 公園には壮大な滝や竹林がある他、ヒョウやゾウ、絶滅の危機にひんするクロサイなどの野生動物が生息している。(c)AFP