【2月4日 AFP】米国防総省は3日、ロシアが隣国ウクライナへの侵攻を正当化するため、ウクライナがロシア側を攻撃したとする偽の映像を制作する計画を立てている証拠を入手したと発表した。

 同省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は記者会見で、ロシア政府が、ウクライナの軍や情報機関による「ロシア領域またはロシア語話者」に対する攻撃を捏造(ねつぞう)しようとしているとの見方を示した。ロシア語話者については、ウクライナ国内に多数いるロシア系住民を指している可能性がある。

 カービー氏は「偽装攻撃の一環として、ロシアは真に迫ったプロパガンダ動画を作製するとみている。遺体や嘆き悲しむ人々を演じる俳優、破壊された場所を撮影した映像となるだろう」と説明。ウクライナに対する報復の正当性を補強するため、映像の中に登場するウクライナ側の装備に関しては、欧米諸国から供給されたものであるように見せかける計画もあるとした。(c)AFP