バルサ、前体制の経営に「重大な犯罪行為」 現理事会が報告
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【2月2日 AFP】サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は1日、ジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)前会長の下での財務を調査した「フォレンジック報告書」の結果を報告し、前理事会に「極めて重大な犯罪行為」があったことを明らかにした。
バルトメウ氏の後を継いだジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)現会長は、クラブの象徴だったリオネル・メッシ(Lionel Messi)を自由契約で放出することを余儀なくされたが、その根本的な理由は、メッシの給与を支払う財政的な余裕がクラブになかったことだった。
ラポルタ会長は、前体制のクラブに「理由のない支出や誤った理由による支出、異常な割合の支出」があったと話し、「そうした支出の責任者に不当な報酬が与えられていた可能性も否定できない」と指摘した。
情報筋が先月28日にAFPに明かしたところでは、クラブは前週、報告書の結果に基づいて告発を行い、地元検察が「経済犯罪」の可能性で捜査を開始したという。
報告会はチームの本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)の外にある事務所で行われ、ラポルタ会長と財務部門のエドゥアルド・ロメウ(Eduard Romeu)副会長、調査のため雇われた企業法務弁護士のハウメ・カンパネル(Jaume Campaner)氏が出席した。
カンパネル氏は「誰かを名指ししたり、前体制の経営が良かったとか悪かったとか言ったりすることが目的ではない」と話し、「犯罪捜査を行い、こういう極めて深刻な犯罪行為を取り締まる当局に情報を渡すことが目的だ」と説明した。
「一言で言い表すなら、背信行為になるだろう。彼らが使っていたのはFCバルセロナの会員のお金だ。乱用し、自分のものであるかのように使っていいお金ではない」
「法律用語で言うなら、不正会計だ」 (c)AFP