【2月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)は31日、新監督にフランク・ランパード(Frank Lampard)氏を迎えると発表した。契約期間は2年半。

 約1年前にチェルシー(Chelsea)の監督を解任されてからどのチームも率いていなかったランパード氏は、5日に予定されているFAカップ(FA Cup 2021-22)4回戦のブレントフォード(Brentford FC)戦が初陣となる。

 ランパード氏は「エバートン・フットボールクラブのような規模と伝統を持つクラブを代表し、指揮できるのは非常に光栄」とコメントした。

「エバートンはファンが何を見たがっているのかがよく分かるという意味で、独特なクラブだと思う。彼らがまず求めるのは闘志と欲望であり、それが常にわれわれの基準でなければならない」

「一緒にそれをこなそうというのが、選手への最初のメッセージになるだろう」

 降格圏とわずか4ポイント差のエバートンを率いるランパード氏の任務は、クラブのプレミア残留となる。

 エバートンは1月、同じく残留を争うノリッジ・シティ(Norwich City)に1-2で敗れた後、ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)前監督を解任していた。

 一方でエバートンは同日、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベーク(Donny van de Beek)をローン契約で獲得したと発表した。ランパード氏の下での補強第1号となる。

 オランダ1部・エールディビジのアヤックス(Ajax)から4000万ポンド(約62億円)の移籍金で加入したファン・デ・ベークだが、ユナイテッドではオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)前監督とラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)暫定監督の下でほとんど出場機会を得られず、難しい18か月を過ごした。

 エバートンは他にも、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からMFデレ・アリ(Dele Alli)の完全移籍での獲得にも成功。トッテナムを率いた4人の指揮官の下で苦しい数年を過ごしてきたアリの獲得は、ランパード氏がエバートンを率いる上での要求の一つだったと報じられている。(c)AFP