【1月30日 AFP】世界室内陸上ツアーのミルローズ・ゲームズ(2022 Millrose Games)は29日、米ニューヨークで男子60メートル決勝が行われ、ドーピング規則違反により18か月の資格停止処分を科されていたクリスチャン・コールマン(Christian Coleman、米国)が、優勝を飾った。

 2018年の世界室内陸上競技選手権大会(IAAF World Indoor Championships 2018)のこの種目の王者で、6秒34の世界記録も持つコールマンは、スタートで先頭に立つと、2016年世界室内王者の同胞トレイボン・ブロメル(Trayvon Bromell)を0.01秒差に抑えて6秒49で優勝した。

 ロニー・ベイカー(Ronnie Baker、米国)が6秒54で3位、200メートルの世界王者ノア・ライルズ(Noah Lyles、米国)が6秒62で4位に入った。

 100メートルの世界王者コールマンは「緊張はなかった」と明かしつつ、「それでも不安は間違いなくあった」とコメントした。

 25歳のコールマンは、居場所の報告に関するドーピング規則違反で18か月の資格停止処分を科されたため、昨年夏の東京五輪には出場できず、今回が2020年2月以来となる主要大会出場だった。

 3月にはセルビア・ベオグラードで行われる世界室内陸上選手権(World Athletics Indoor Championships Belgrade 22)で60メートル、また7月に行われる第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)で100メートルのタイトル防衛を目指す。(c)AFP