【1月25日 AFP】自転車ロードレースに参戦するイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)に所属するエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)が、トレーニング中にバスと衝突して複数か所を負傷し、手術を受けることになった。同選手を治療している病院が24日、明らかにした。

 2019年にツール・ド・フランス(Tour de France 2019)で総合優勝を果たし、昨年のジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)も制している25歳のベルナルは、コロンビアの首都ボゴタから約30キロ離れたガチャンシパ(Gachancipa)でチームメートとトレーニング中に事故に遭った。

 病院は発表文で、同選手は「多発外傷により、数時間以内に手術を受ける必要がある」と説明し、首と胸のほか脚に負傷しているものの「現在のところ、血流は安定している」と述べた。手術の詳しい内容については明らかにされなかった。

 7月に開催される今年のツール・ド・フランスで、チームリーダーとして出場する予定だったベルナルは、今回の事故で2022年シーズンが絶望的になる可能性に直面。チームの話によると、同選手は事故の後、病院に搬送されたときに「意識はあった」という。

 ソーシャルメディアに投稿された画像では、ベルナルがチームメートに囲まれて地面に倒れている様子や、写っていたバスの後部が大きくへこんでいるのが確認できる。

 地元警察によると、ベルナルはバスが停留所で止まったときに車両の後部に突っ込み、複数の裂傷を受けたとされている。(c)AFP