【12月25日 AFP】今年のUCIトラック世界選手権(2021 Track Cycling World Championships)の女子マディソンで3連覇を果たしたオランダのアミー・ピーテルス(Amy Pieters)が、練習中の事故で頭部に重傷を負い、手術を受けて人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれている。所属チームのSDワークス(SD Worx)が24日に公表した。

 30歳のピーテルスは、23日にスペイン・カルペ(Calpe)でのトレーニング中にクラッシュし、その日のうちに同国南東部の都市アリカンテ(Alicante)近郊の病院で手術を受けた。

 SDワークスはコメント文で、「きのうアミー・ピーテルスが頭部にメスを入れた。手術では執刀医が転倒でてきた頭部の圧を取り除いた。アミーはしばらくの間、眠り続けることになる」とし、「数日後に医師が覚醒させた際に、損傷の程度が診断される見込み。家族が病院に駆けつけている」と明かした。

 マディソンのスペシャリストであるピーテルスは、同胞のキルステン・ウィルト(Kirsten Wild)とのペアで3年連続の世界制覇を成し遂げたほか、2019年にはロードの欧州選手権(2019 UEC Road European Championships)でも優勝している。(c)AFP