【1月23日 AFP】フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2022)は22日、エストニア・タリンで女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、三原舞依(Mai Mihara)が自己最高の合計218.03点で2度目の大会制覇を果たし、北京冬季五輪出場を逃した悔しさを晴らした。

 全日本選手権(Japan Figure Skating Championships 2021)で4位になり、自身初の五輪出場の夢はかなわなかった三原だが、緊張を乗り越えて5年前にも優勝した四大陸選手権のタイトルを獲得した。

 三原は「全日本のときは練習でノーミスでできていた中で、本番でミスが出てしまった。フラッシュバックもあった」と明かし、この日は緊張のあまり演技前から「涙をこらえていた」としながらも「日本代表として金メダルを持ち帰ることができるのはうれしい。全日本の悔しさを晴らせたかなと思う」と続けた。

 ショートプログラム(SP)首位から出た三原は、フリー最後のスピンでミスが出たものの、自己ベストとなる145.41点を記録してリードを広げ、優勝を果たした。四大陸選手権の優勝は2017年以来で、メダルは四つ目。2018年が銀、2019年が銅メダルだった。

 三原は「1、2、3と来ていたので4位にはなりたくないと思っていた。2017年とは全く違った金メダルになった」とコメントし、「今回は金メダルを目指してプレッシャーを自分にかけていた。一番うれしい金メダルかなと思う」と喜んだ。

 韓国勢の李海仁(Lee Hae-in、イ・ヘイン)が213.52点で2位、金芸林(Kim Ye-lim、キム・イェリム)が209.91点で3位に入った。

 その他の日本勢は松生理乃(Rino Matsuike)が202.21点で5位、横井ゆは菜(Yuhana Yokoi)が185.34点で7位だった。

 ペアでは米国のオードリー・ルー(Audrey Lu)/ミーシャ・ミトロファノフ(Misha Mitrofanov)組が同胞のエミリー・チャン(Emily Chan)/スペンサー・アキラ・ハウ(Spencer Akira Howe)組を抑えて優勝した。

 ルー/ミトロファノフ組は転倒がありながらも合計189.10点でSPからの首位を守った。チャン/ハウ組が180.94点で2位、カナダのイブリン・ウォルシュ(Evelyn Walsh)/トレント・ミショー(Trennt Michaud)組が179.70点で3位に入った。

 アジアと北米のトップ選手のほとんどは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を懸念し、今大会を回避して2週間後の北京冬季五輪に備えている。(c)AFP