【1月20日 CNS】中国商務部によると、昨年1~11月の中国の消費市場動向は多くの指標で前年同期比を10%以上増えており、高峰(Gao Feng)報道官は「全体として市場は安定し、改善している」と述べた。

 1~11月の消費財売上高は都市部が前年同期比13.8%増の34兆6000億元(約634兆円)、農村部が13.3%増の5兆3000億元(約96兆6328億円)となり、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ消費が復活した。穀物・食用油の販売量は前年同期比10.7%増、飲料は21.2%増、インターネットの物品販売のうち食品は18.8%増となり、基本的な生活用品の消費が安定成長している。

 また、貴金属の小売り額が31.4%増、通信機器が16.3%増など高額商品の消費も伸びている。建築資材は22.2%増、家具も16.9%増となった。

 1〜11月のネットの物品販売は13.2%増の9兆8000億元(約176兆8362億円)に達し、社会消費財の小売総額の24.5%を占めた。新エネルギー自動車の販売台数は1.7倍の299万台で、自動車販売総額の12.7%を占めた。

 11月の消費成長率が4%以下に落ち込んだことについて、高峰報道官は「新型コロナウイルスの影響などで成長が鈍化したが、全体として消費者市場のトレンドは安定しており、改善傾向に変わりはない」と強調。今後も安定成長を重視した上で都市と農村の消費を促進し、消費の高度化や新しい発展パターンの構築を推進していくとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News