【1月16日 CNS】2月4日開幕の北京冬季五輪は、北京市中心部と北京郊外の延慶(Yanqing)、北京市に隣接した河北省(Hebei)張家口市(Zhangjiakou)の3会場で行われる。北京-張家口間の移動を円滑にするため、2019年12月30日に全長174キロの京張高速鉄道が完成。北京-延慶間を約20分、北京-張家口間を約50分で結んでいる。

 京張高速鉄道は中国が独自開発した北斗衛星ナビゲーションシステムを使用し、時速350キロの自動運転を実現した世界初のスマート高速鉄道だ。列車の運行状況はリアルタイムで管理され、安定性と安全性を確保している。これまでの2年間で1380万人が乗車し、1日平均1万9000人が利用。1日の運行本数は当初の36本から65本に増え、計4万本近くが走っている。

 北京北駅、八達嶺長城駅、張家口駅など12駅(支線を含む)があり、各駅ではスマートロボットが案内役を務める。

 国際的に新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているため、五輪とパラリンピックの代表選手と随行員は開会式と閉会式に限定して専用列車に乗車する。全体の時刻表やチケット販売の方法などはコロナ禍の状況を見ながら判断していく。(c)CNS/JCM/AFPBB News