【1月6日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が、プライバシー侵害で英大手新聞社グループのアソシエーテッド・ニューズペーパーズ(Associated Newspapers)を訴えていた裁判で、英控訴院は、メーガン妃側の主張を認め、名目的損害賠償として1ポンド(約160円)の支払いを命じた。

 判決は先月下され、アソシエーテッド側の弁護士が5日、その詳細を公表した。1ポンドの損害賠償は個人情報の悪用に対して支払われる。加えて、メーガン妃の著作権を侵害したことに対しても賠償金が支払われる。金額は公表されていないが、メーガン妃の広報担当者によると「相当な」額で、慈善事業に寄付される予定。

 アソシエーテッド側はさらに、メーガン妃に訴訟費用として30万ポンド(約4700万円)を支払う。英BBCによると、同社は「長期化した裁判の敗北を受け入れた」という。

 アソシエーテッドは、大衆紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)やインターネットサイトのメールオンライン(MailOnline)を発行している。メーガン妃は、疎遠になっている父トーマス・マークル(Thomas Markle)さんに送った手紙の内容がメール・オン・サンデーに掲載されたことを受け、2019年にアソシエーテッドを提訴していた。(c)AFP