中国で子ども向けスナック市場が成長 食品メーカーが次々と事業強化
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【12月29日 CNS】中国では最近、子ども向けスナック業界が活況を呈している。子ども向けスナックブランドの哆猫猫(Domaomao)は今年3回目の資金調達で1億元(約17億9661万円)近くを調達。さらに、蔬格楽や満分牛牛などのブランドもここ数か月で多くの投資を獲得している。スナック食品大手の良品舗子(Bestore)や三只松鼠(Three Squirrels)、そして老舗食品大手の双滙(Shuanghui)も子ども向けスナック事業を強化。ニッチ市場の子ども向けスナックが新しいビジネスチャンスとなっている。
中国副食流通協会の定義では、子ども用スナックとは3〜12歳の子ども向けのスナック全般を指す。主にオンラインで販売されており、8月に発表された「2021年子ども向けスナック消費分析リポート」によると、子ども向けスナックの種類と売り上げは成長を続け、最近の1年間で子どものスナック消費量の伸び率は、スナック市場全体よりも大幅に高かった。各メーカーはサンザシのスティックやビスケット、ミルク菓子、ソーセージなどを販売。哆猫猫の旗艦店はオンラインモール「淘宝(タオバオ、Taobao)」と「京東(JD.com)」でそれぞれ20万件と122万件の注文があった。
中国で14歳以下の人口は2億5000万人を超え、総人口の18%近くを占める。子ども向けスナックのブランドが次々と誕生し、2023年の市場規模は1500億元(約2兆6949億円)に達するという見通しもある。
一方、消費者は子どものため安全で栄養価の高い食品を求めるが、現在の子ども向けスナックの安全性に疑問を感じる人もいる。販売はオンラインが中心でスーパーマーケットなどのリアル店舗に置いていないのも不便に感じられている。ただ、こうしたニーズにこたえれば、企業にとっては大きなチャンスにもなるといえる。(c)CNS-揚子晩報/JCM/AFPBB News