「一衣帯水」「山川異域 風月同天」 コロナ禍で浮かんだ日中の文化的絆
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【12月27日 CNS】昨年から新型コロナウイルス感染症が流行して以来、日本の各層から中国へ支援が行われた。市民や企業は寄付を集め、医療物資を購入して中国に寄贈。自民党は所属する国会議員に1人当たり5000円の寄付を呼びかけた。当時の自民党幹事長の二階俊博(Toshihiro Nikai)氏は「友好的な隣国にこうしたことが起きれば、支援は当然だ」と述べた。「山川異域、風月同天(住むところは異なれど、同じ天の下にいる)」「豈曰無衣、与子同裳(服がなければ、1着の服を一緒に着ればよい)」…。日本から中国に贈る医療物資を入れた段ボール箱には、両国の長く強いつながりを感じさせた漢詩が書かれていた。
日本の人々が世界で最も中国を積極的に支援した背景には、両国が共通の「文化遺産」を持つことが大きな理由だ。中国は日本との関係について「一衣帯水(一筋の帯のような細い川を挟むだけの近い関係)」という言葉を好む。唐の時代、日本の長屋王は高僧・鑑真に1000枚の袈裟(けさ)と「山川異域 風月同天」の漢詩を贈り、仏教の指導のため日本への渡航を求めた。
東京学芸大学(Tokyo Gakugei University)名誉教授で日中翻訳文化教育協会の松岡栄志(Eiji Matsuoka)会長は「日中の文学は互いに影響を及ぼしている。翻訳された中国文学は日本人が中国に親しみを持つ基礎となり、優れた文学は両国の文化交流促進に重要な貢献をしている」と指摘した。
現存する日本最古の歌集「万葉集」は中国の「詩経」の影響を受けている。一方、近代に入ると日本に留学する中国人が増え、多くの日本文学が中国に紹介された。魯迅(Lu Xun)や郁達夫(Yu Dafu)、郭沫若(Guo Moruo)などの著名文学者は日本の近代文学に触発され、新しい視点やスタイルの文学作品を生み出した。
日本の多くの格言やことわざは中国の古典に由来し、「故郷」「藤野先生」など魯迅の作品は日本の中学・高校の教科書にたびたび登場する。こうした文化的つながりは、両国が交流と理解を深める基礎となっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News