【12月27日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は26日、新型コロナウイルス感染が確認されたクルーズ船60隻以上について、感染報告件数が「CDCの調査対象とみなす基準を超えた」として監視下に置いたことを明らかにした。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、カリブ海(Caribbean Sea)では複数のクルーズ船が寄港地で入港を拒否されている。

 米客船大手ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International)のクルーズ船「オデッセイ・オブ・ザ・シーズ(Odyssey of the Seas)」では先週、乗客乗員55人が新型コロナ検査で陽性と判定された。同社によると、船内のワクチン接種率は95%だった。

 ブレンダ・ハマー(Brenda Hammer)さん(69)は「ちょっと不安だ」と言いつつ、「すでに旅費を払ってしまった」のでクルーズ休暇の計画を決行することに決めたとAFPに語った。

 オデッセイ・オブ・ザ・シーズは8日間のクルーズ最終日に予定していたカリブ海のキュラソー(Curacao)島とアルバ(Aruba)島への寄港を取りやめ、26日にフロリダ州フォートローダデール(Fort Lauderdale)に帰港した。

 乗客のブリッジ・パテル(Brij Patel)さん(45)は乗船前、「とにかく何事も楽観的に考えている。たとえ下船できなくても、友人は皆一緒にいるし、船内はすべて順調だといいと思っている」と話していた。(c)AFP