【12月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、国際自動車連盟(FIA)の年間表彰式を欠席したことで処分される可能性が浮上した。FIAの新会長に選出されたモハメド・ビン・スレイエム(Mohammed Ben Sulayem)氏(60)が17日、明らかにした。

【動画】ナイトの称号を授与されたハミルトン

 アラブ首長国連邦(UAE)出身のスレイエム氏は、仏パリで開かれたFIAの年次総会で今週末にジャン・トッド(Jean Todt)会長の後を引き継ぐことが決まった直後、ハミルトンが年間表彰式をボイコットしたことがFIAの規定違反になるかどうか見解を求められた。

 すると「人々に良くするのは簡単だ。そして、良い人であるのは安っぽくもあり、人々のやる気を起こさせることもある。だが確実なのは、何か違反があるのなら、それを許す余地は全くないということだ」と答えた。

 ハミルトンとメルセデスは、12日に行われた最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)決勝でFIAの責任者が下したレースの再開方法に不満を示した。このレースでは、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最終ラップで大逆転勝利を飾り、ドライバーズ選手権のタイトルも獲得した。

 15日にはナイト(Knight Bachelor)の称号を受けるために英ロンドンのウィンザー城(Windsor Castle)にいたハミルトンと、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、F1の規則で「選手権の上位3人は、FIAの年間表彰式に出席しなければならない」と明記されているにもかかわらず、16日の式典を欠席した。

 FIAが科す可能性がある具体的な処分内容は定かではない中で、スレイエム氏は「結局のところ、規則は規則だ」と述べた。(c)AFP