【12月16日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は15日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)を制し、総合優勝を決めた一連の出来事について「詳細な分析」を行うと発表した。

 最終戦となったアブダビGPではレース終盤のクラッシュによりセーフティーカーが導入されたことで、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が手にしていた大幅なリードはなくなり、最終ラップで同選手をオーバーテークしたフェルスタッペンが劇的な大逆転優勝を果たした。メルセデスはレース後、この結果に抗議していた。

 FIAは、退任予定のジャン・トッド(Jean Todt)会長の提案を受けて「関係各所との間で、今後に向けての詳細な分析と明確化が行われる」と述べた。

「この問題に関して全てのチームやドライバーと話し合いを行うことで、現状から教訓を得て、この競技の競争性を維持するために当事者やメディア、ファンに対して現行のレギュレーションが明確化される」

 FIAはまた、今回の論争は「選手権のイメージに傷をつけ、マックス・フェルスタッペンの初のドライバーズ選手権優勝という正当な祝福に影を落とした」と記した。

 フェルスタッペンは16日に行われるFIAの表彰式でトロフィーを受け取る予定となっている。

 FIAは、この報告書は来シーズンの開幕前にまとめられるとしている。(c)AFP