【12月15日 CNS】新年が近づき、中国では多種多様な2022年の日めくりカレンダーが登場している。「故宮(紫禁城、Forbidden City)カレンダー」「陝西歴史博物館(Shaanxi History Museum)カレンダー」といった博物館のカレンダーや、「敦煌(Dunhuang)カレンダー」「頤和園(Summer Palace)カレンダー」をはじめとした有名観光地、さらに「映画カレンダー」「北京語カレンダー」「愛猫カレンダー」などの個性的な商品も人気を集めている。

 日めくりカレンダーは社会の発展とともに一時は衰退していたが、近年は若者の間で伝統文化への関心が高まり、文化的かつ独創的なカレンダーが増えてきた。

 特に人気が高いのは、北京の故宮博物院の所蔵文化財を紹介する「故宮カレンダー」。かつて1933年から1937年まで5年連続で出版され大流行したが、戦争の影響で途絶えてしまっていた。2009年に故宮出版社が1937年版に基づいたカレンダーを復刻し、2010年からは毎年恒例として干支(えと)を使ったカレンダーを発行。故宮の豊富な所蔵品や伝統文化を伝える内容から、「中国で最も美しいカレンダー」と呼ばれている。

 2022年版故宮カレンダーは寅(とら)年にちなみ、各時代に描かれた吉祥(縁起が良い)虎や勇壮な虎の図版を掲載。来年2月開催の北京冬季五輪に合わせて、清王朝時代の氷上スポーツの様子を描いた「冰嬉図」も紹介している。

 特定分野の教養や趣味に特化したカレンダーも増えている。映画情報データベースの豆瓣(Douban)による「豆瓣映画カレンダー」は名作映画図鑑や映画鑑賞ガイドの役割も果たしている。猫好きの有名インフルエンサーが撮影した7万枚の猫の写真から365枚を厳選したカレンダーは、愛猫家の間で評判となっている。

 一方で、オリジナルの日めくりカレンダーが次々と参入する過当競争により質の低下した商品がみられるほか、「故宮カレンダー」の海賊版も登場している。

 昨年は、故宮カレンダーシリーズに「親子バージョン」が登場し、親子で文化を学ぶ機会になると爆発的人気を呼んだ。どんなタイプのカレンダーでも、古きものの良さを新しいものに生かす温故知新の要素を取り入れることが、長く親しまれる秘訣(ひけつ)といえる。(c)CNS/JCM/AFPBB News