【12月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を率いるミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにリーグ側から再び緊急措置を講じるよう求められたことを受け、試合を延期する場合の明確な基準を求めた。

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による影響への懸念が増している中で、プレミアリーグでは12日に予定されていたブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)対トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の一戦が延期された。

 トッテナムは先日、選手8人とスタッフ5人から陽性反応が出たと報告し、9日に行われるはずだったヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2021-22)のレンヌ(Stade Rennes FC)戦も見送られていた。

 一方、アーセナルはブレントフォード(Brentford FC)とのシーズン開幕戦を前にチーム内で4人の陽性者が出ていたが、試合は予定通り行われて0-2で敗れた経験がある。

 サウサンプトン(Southampton FC)とのリーグ戦を翌日に控え、この日記者会見に臨んだアテルタ監督は、試合延期の基準になる陽性者の人数をリーグ責任者に決めてほしいか聞かれると、「そうなれば本当に助かると言えるだろう、イエスだ」と答え、「なぜなら、試合をするのかしないのか、それが分からないケースが何度かあったからだ」と訴えた。

「まず何よりも、選手や周囲を守るために決める必要がある。それが第一だ。それから、一定の基準に従って全てのクラブが試合に臨み、全員が同じ条件で戦えるようにしなければならない」

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相がコロナ対策を強化する政府の方針を打ち出したことを受け、プレミアリーグは全20クラブに対して、練習施設において再び「緊急措置」を講じるよう通達した。

 ワクチンの高い接種率により各クラブは規制が緩和され、選手に対して室内でマスクを外すことや普段のロッカールームを使用することを認めていたが、またもや緊急事態に逆戻りしている。さらに、社会的交流の機会も制限するよう勧告されており、クリスマスパーティーなどは自粛することになるとみられる。(c)AFP/John WEAVER