【12月10日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は9日、新型コロナウイルスの検査で陽性となっていたMFヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)について、肺に損傷が残っているため年内の試合を欠場すると発表した。

 来年のW杯カタール大会(2022 World Cup)でドイツ代表の中心選手の一人になるとみられ、ワクチン接種を終えていない中で前月に陽性が確認されたキミッヒは「コロナウイルスによる自主隔離が終わり良かった」とコメントした。

「体調はかなり良くなっているが、肺にわずかな浸潤があるためまだ完全な形で練習には参加できない」

「従ってリハビリのトレーニングをこなすことになるが、1月に完全に復帰できるのが待ちきれない」

 キミッヒは11日のマインツ05(Mainz 05)戦、14日のVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)戦、年内最終戦となる17日のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)戦を欠場する。

 ドイツ国内では前月、26歳のキミッヒが「個人的な不安」を理由にワクチンを打たないことにしたと認めたのを受け、サッカー選手の接種を義務化すべきかどうか議論に火がついていた。

 ブンデスリーガでは、選手に義務付けられているのは検査での陰性証明だけなのに対し、ファンがスタジアムに入場するには接種を完了するか、感染から回復したことを証明しなければならないため、このニュースに怒りを募らせたバイエルンファンもいた。

 報道によれば、バイエルンはワクチンを打っていない5選手に対し、接種を拒んだ後に隔離を強いられることになれば減給になると通達したという。(c)AFP