【12月12日 CGTN Japanese】1万5000語以上の英単語を覚えたことで、一時ネットで人気を集めた北京大学警備員の許文龍(Xu Wenlong)さんは、余暇を利用して全ての単位を取得し、2万字もの卒業論文を完成させ、口頭試問を経た後、間もなく卒業して、北京林業大学継続教育学院風景園林科の学士の学位を取得します。

 北京大学では、一部の授業は教職員が自由に受講することができ、許さんのように仕事に真剣に取り組むと同時に、勉強を続ける警備員が大勢います。1995年、社会人大学入試に合格した1人目の北京大学の警備員である張俊成さんは、北京大学法学部社会人コース(2年の短期コース)に合格しました。卒業後、張さんは山西省(Shanxi)長治市(Changzhi)のある中等職業学校の校長になりました。

 この他、山間部の農家で育った甘相偉さんは高校を中退して、しばらくは上海や広州で働いていましたが、夢をかなえるため、北京大学の警備員になりました。2008年に甘さんは社会人大学入試を受け、北京大学の中国語科に合格しました。在学中の4年間で甘さんは400冊以上の本を読み、見聞などをエッセイにつづり、「立って勉学する北京大学」という本にまとめました。

 大まかな統計によりますと、過去二十数年の間に、500人以上の北京大学の警備員が社会人大学入試を受け、大学などに進学しているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News