【12月6日 CGTN Japanese】このほど、上海永康路に特別な喫茶店がオープンしました。この店では、店の壁に開けられた穴から、手に「熊の手」のぬいぐるみをつけたスタッフがコーヒーを出しています。コーヒーを待っている間、客は「熊の手」と触れ合うこともできます。

 この喫茶店では対話なしのショッピングを体験できます。飲み物のQRコードが壁に貼られており、コーヒーはどれも20元(約320円)です。客はQRコードを自分でスキャンして注文します。注文したコーヒーは壁の穴からふわふわした「熊の手」が客に手渡します。かわいい「熊の手」は客と握手したり、客の頭をなでたりし、バラを贈ることもあります。

 この人々を癒やす「熊の手」には、心温まる物語があります。

 喫茶店の店長は聴覚・発声障害者ですが、コーヒーの専門家です。コーヒーのドリップコンテストで受賞したことがあります。「熊の手」でコーヒーを渡す店員は顔にやけどを負った人です。

 この喫茶店には、ほかに番号を呼ぶなどのサービスを提供する店員もいます。何を注文していいか迷っている客にお勧めの商品などを説明する店員もいます。

 新型コロナウイルスによる感染症が流行していた時期、この喫茶店は、客に安心してコーヒーを買ってもらうために、毎日決まった時間に「熊の手」を洗浄・消毒していました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News