【12月12日 CGTN Japanese】中国山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)杏花嶺区河北里の社区(コミュニティー、中国の最も基礎的な地域社会の名称)では毎朝、趙傑(Zhao Jie)さん、李愛玉(Li Aiyu)さん、梁建華(Liang Jianhua)さんのボランティア3人が82歳の栄丁香(Rong Dingxiang)さんが住むマンションの下に来て、栄さんの寝室のカーテンが開いているかどうかをチェックしています。カーテンが開いていれば栄さんは無事ということが分かり、安心して立ち去ることができます。カーテンが開いていなければすぐに栄さん宅に行って事情を聞き、事故の発生を防ぎます。夜になると、ボランティアらはカーテンが閉められたかどうかを確認します。 

 これは山西省紅十字情縁ボランティアチームが展開している「カーテンアクション」です。今年4月からこれまでに35人のボランティアと八つの社区に住む16世帯の高齢者が「カーテンの約束」を交わしました。

 ボランティアチームのリーダー張建中さんによりますと、「カーテンアクション」の主なサービス対象は一人暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者です。高齢者およびその家族に同意を求めた後、ボランティアはこうした高齢者宅の窓の目立つ場所に「カーテンアクション」のマークを貼り、毎日の巡視で状況を把握しています。 

 ボランティアは毎日カーテンをチェックする他、高齢者とおしゃべりをしたり、髪を切ったり、爪のケアをしたり、掃除をしたりします。この他、購入代行サービスや洗濯代行サービス、ヘアカットサービス、家事代行サービス、付き添い型サービスなど、「カーテンアクション」が展開するその他の派生サービスも各社区で積極的に進められています。 

 杏花嶺区迎春社区の王佳(Wang Jia)副主任は、「現在、社区に住む高齢者は在宅介護モデルがメインとなっており、子どもが近所にいない高齢者も少なくない。社区の支援の他、『カーテンアクション』も近所の助け合いの良い見本だ」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News