キリスト教福音派向けポルノショップ、タブーに挑戦 ブラジル
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■「罪とは何か?」
マルケスさんのショップでは、性行為中のムードを盛り上げるための卵形のバイブレーター、綿菓子や「ラブアップル」フレーバーの潤滑剤、媚薬(びやく)効果のある香水などを扱っている。一方、人工ペニスやアナルグッズ、自慰のための道具は厳禁だ。「(利用者には)何か悪いことをしているような気持ちにはなってほしくないのです」とマルケスさんは言う。
ドス・アンジョスさんは、性にまつわる「罪とは何か」という問いに答えるために聖書を調べたという。そして「それぞれのカップルが、自分たちの限度を決めなければならない」という結論にたどり着いた。
ドス・アンジョスさんがこのビジネスを思いついたのは、夫に性的虐待を受け、別れた後のことだった。離婚後、ポルノショップを訪れた。「喜びというものを知らない時期でした。でも、店員は男性でした。性について話すことなんてどうしてできるでしょう?」。福音派の多くの女性が同じ気持ちを抱いているに違いないと思ったと話す。
仕事では、潤滑剤のトラブルや産後のセックスについて、女性にアドバイスすることが多い。また、カップルのサポートも行っている。性体験のないカップルが初めてセックスをする前に、何日もかけてカウンセリングをしたこともある。「この場合、商品の販売は後回しでした」
マルケスさんのショップの常連となったジェシカさん(24)は、友人にもアダルトグッズを勧め、何人かは試す気になったと言う。だが、「過激」なアイデアだと言って拒む友人もいた。
ブラジル各地から注文が来るようになったと言うマルケスさんは、そうした不安を解消するためにある言葉を使っている。「私たちの体は主の神殿であり、だから大切にしなければなりません」 (c)AFP/Anna PELEGRI