【12月2日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は1日、2022年の国際大会にロシアから中立の立場で派遣される陸上選手の人数を、今年の倍に当たる最大20人に引き上げる方針を明かした。

 世界陸連は今週に入り、ロシアが国際大会復帰の要件を満たすために「着実に進歩している」と評価したが、組織的ドーピングにより2015年に科した資格停止処分を解除する段階にはまだないとした。

 ロシアの資格回復問題に取り組むタスクフォースを率いるルネ・アンデルセン(Rune Andersen)氏は、世界陸連の理事会後に「進展状況と資格回復計画に基づき、タスクフォースは主要大会における個人資格の中立選手(Authorised Neutral AthleteANA)の割り当てを、2022年は20人に増やすよう推奨した」と発表した。

  一方でアンデルセン氏は、国際大会復帰に向けて定めた条件に今後違反した場合は、割り当ては25パーセント削減されることになると警告した。

 今年は個人資格を得たロシアの選手最大10人が、ANAとして国際大会に出場することが許可されていた。(c)AFP